Capillus Spectrum 近赤外線がコラーゲン生成と発毛メカニズムに与える効果の論文

Capillus Spectrumに搭載されている808nmの近赤外線レーザー技術

Capillus Spectrumに搭載されている808nmの近赤外線レーザーは、この波長帯に含まれる特性を活かし、頭皮のバルジ領域にアプローチできるよう設計された最先端技術です。この波長を搭載している製品は、現在のところ同類他社の機器には見られない仕様であり、科学的根拠に裏付けられた革新的な育毛テクノロジーとして高く評価されています。

Capillus Spectrumは、近赤外線 808nmと低出力レーザー 650nmを同時に照射する“デュアルレーザー技術”を搭載し、2025年5月、米国FDA認可を受けた家庭用レーザー育毛器です。

近年の研究では、毛根の成長をつかさどる「毛乳頭細胞」が、特定の波長の光に反応して活性化することがわかってきました。特に注目されているのが、808nmという波長の近赤外線レーザーです。

近赤外線レーザーの育毛効果を示す数々の論文を紹介します。

 

20243月、韓国の研究機関が近赤外線発光ダイオード(NIR)に関する育毛効果の研究論文を発表しました。この論文は「新規近赤外発光ダイオード(NIR)照明による皮膚若返りと毛髪成長の増強」というタイトルで、医学論文誌「Lasers in Medicine」に掲載されました。

この研究では、近赤外線レーザーがコラーゲン生成を促進し、肌や髪にどのような影響を与えるかを分析。具体的には、細胞毒性の有無、ATP(アデノシン三リン酸)の生成促進、活性酸素の抑制、肌の厚みやコラーゲン量の増加、コラゲナーゼ(コラーゲン分解酵素)の抑制、そして毛包の成長や毛根の数について評価。

近赤外線レーザーはコラーゲン生成を促進し、コラゲナーゼの抑制を通じて毛包全体を保護するとともに、髪の成長を助けることが確認されました。

 

特に注目すべきは、近赤外線が毛包内の「バルジ領域」に及ぼす影響です。バルジ領域は毛包幹細胞が集中している部位で、髪の成長を支える重要な役割を果たしています。老化が進むと、バルジ領域の幹細胞がDNA損傷を受け、修復能力が低下し、毛包が縮小して髪が生えにくくなることが知られています。近赤外線レーザーはバルジ領域を保護し、幹細胞の健康を維持することで、毛包の機能を正常に保つことが期待されています。

近赤外線レーザーはこれらの老化プロセスに対抗し、コラーゲン生成を促進することで、バルジ領域の幹細胞を保護し、毛包の健康を維持する効果を持ちます。また、肌の厚みや弾力性を改善し、頭皮の若返り効果も確認されています。さらに、コラーゲン増加は髪の太さや強度(ハリ)の向上にも寄与します。

今回の韓国の研究では、近赤外線レーザーがコラーゲンの生成を促進する一方で、コラーゲンを分解する酵素(コラゲナーゼ)を抑制する効果が確認されました。 

これにより、髪の成長が促されるだけでなく、肌や毛包幹細胞がより健康に保たれることが期待されます。人間の頭皮でも、5070代の毛包は2030代より小さく、コラーゲン量の減少がその原因と考えられています。さらにコラーゲンは髪を生成するだけでなく、白髪の予防にも効果があるとされています

この韓国の研究は、2016年に東京医科歯科大学の発表した研究結果とも一致しています。

老化により「コラーゲン」を分解する酵素が過剰に生成されることが確認され、この現象が毛包の縮小と髪の成長阻害の主な原因であることが明らかにされました。さらに、人間の頭皮では年齢とともにコラーゲン量が減少し、それが薄毛の進行や白髪の発生にもつながることが示されています。

髪の毛に色をつける色素細胞の幹細胞である「色素幹細胞」もバルジ領域に毛包幹細胞と共に存在することが明らかになっています。

もともと無色のままで生成される髪の毛は色素細胞(メラノサイト)によって色付けされます。この色素細胞を産生する幹細胞が、色素幹細胞です。

近年の研究によって、色素幹細胞は同じバルジ領域に存在する毛包幹細胞と毛包幹細胞が作り出す「コラーゲン」によって幹細胞の未分化性を保ち、白髪の改善が見込める可能があります。

結論として、韓国の研究機関と東京医科歯科大学の研究はともに、近赤外線レーザーがバルジ領域を保護し、コラーゲン生成を通じて肌と髪の健康を改善することを科学的に証明しています。この結果は、薄毛予防と育毛、そして肌の若返りを目指す新しいアプローチとして、近赤外線レーザーが今後さらに注目される可能性を示しています。

 近赤外線照射で皮膚内部のコラーゲン密度が有意に増加したことを確認

 Photomedicine and Laser Surgery 誌掲載(2014年)
 

 

2014年、医学誌『Photomedicine and Laser Surgery』にて、ドイツの研究者Wunsch & Matuschkaが「赤色光および近赤外線レーザーの照射による、シワ・皮膚の粗さの軽減および真皮内コラーゲン密度の増加を検証した対照試験」に関する論文を発表しました。

この研究では、近赤外線レーザーを週2回・15週間にわたって合計30回照射した結果、被験者の皮膚では、真皮層に存在するコラーゲンの密度が有意に増加したことが報告されています。

これは単なる肌表面の変化ではなく、皮膚内部の構造に直接的な改善が起こったことを示しています。コラーゲンは、頭皮の柔軟性や血行環境を支える重要な構造成分であり、その生成が促進されることで、髪を育てるための“土台”となる頭皮そのものの質が向上すると考えられます。

800〜900nmの近赤外線が毛包深部に作用し、バルジ領域を活性化

ハーバード大学・マサチューセッツ総合病院 光医療研究センターによるレビュー論文
 

 

2021年に、ハーバード大学医学部およびマサチューセッツ総合病院の光医療研究センター(Wellman Center for Photomedicine)に所属するマイケル・ハンブリン博士が発表したレビュー論文「Photobiomodulation for the Management of Hair Loss」では、低出力光レーザー(LLLT)と近赤外線レーザー(NIR)の育毛効果が総合的に検証されています。

この論文では、800〜900nmの近赤外線レーザーが毛包の深部にまで届く波長帯であり、特に毛包内に存在する「バルジ領域」の幹細胞を活性化することで、毛周期の正常化や発毛促進に大きく寄与することが報告されています。

バルジ領域とは、毛髪の再生を担う幹細胞が集中する非常に重要な部位であり、そこへのアプローチは育毛のメカニズムにおいて“起点”とされる最も本質的なターゲットです。

さらに本論文では、近赤外線は低出力レーザーと比べて皮膚のより深層に到達し、異なる作用機序をもつことから、「補助的な光」ではなく、育毛において中心的な役割を果たす波長として注目されていると結論づけられています。

 

2017年にタイのキングモンクット工科大学トンブリ校(King Mongkut’s University of Technology Thonburi:KMUTT)が、IEEE 医学・生物学工学会 年次国際会議(Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society)において発表した論文で、ヒト毛乳頭細胞に近赤外線の808nmのレーザーを照射することで、毛髪再生に関与するSox2やFGF7の遺伝子発現が上昇し、細胞増殖も促進されることが報告されました。

Sox2は、毛包幹細胞の活性化に深く関与しており、新たな毛髪の発生を促す働きを持っています。またFGF7は、毛包を「成長期」に導くために不可欠な成長因子で、毛髪の寿命や太さに大きな影響を与える因子として知られています。これらの遺伝子が同時に活性化されることによって、単なる抜け毛の抑制ではなく、「毛髪を生み出す力」そのものが細胞レベルで再起動される可能性が示唆されました。

さらに、近赤外線レーザーの臨床応用に関しては、2017年にイランで実施されたランダム化比較試験(Ghanian et al.)でも有効性が検証されています。

この研究では、男性型脱毛症(AGA)の患者90名を対象に、

① 655nm 低出力レーザー単体グループ、

②655nm (低出力)+808nm 近赤外線レーザー併用グループ、

③無治療の対照グループに分けて、各群に週3回、1回15分の照射を4か月間継続しました。

その結果、655nm単独グループでも一定の効果が見られましたが、808nmを併用したグループでは毛髪密度、毛の太さ、毛包の数すべての指標で、より顕著な改善が見られました。しかも副作用の報告はなく、安全性にも優れていると結論づけられています。

このように、655nmの低出力レーザーが皮膚の浅層に働きかけるのに対し、808nmの近赤外線レーザーは毛包の深部にまで到達し、細胞活動そのものを活性化させます。この2つの波長を同時に照射することにより、毛根全体を立体的かつ包括的に刺激することが可能になりました。これは、低出力レーザー単体では届かなかった「毛を生み出す深層構造」へ働きかける、新しいアプローチといえます。

Capillus Spectrumは、まさにこの2波長(650nm+808nm)を同時に照射できる希少な家庭用ヘアレーザー機器です。1日6分の短時間照射で、複数の研究で裏付けられた波長の効果を毎日自宅で再現できるという利便性は、これまでの育毛ケアの常識を大きく変える可能性を秘めています。

薬の副作用が気になる方、すでにミノキシジルやフィナステリドを使っていて効果が感じられなかった方にとって、Capillus Spectrumは、安全かつ科学的根拠に基づいた新たな選択肢として、非常に有望な育毛ケアです。